身近すぎる言葉「ブランド」⑥ 販売ミッション

2017/07/02 06:15 更新


では、商品や店を”ブランド”として育てる・支えるために、販売に託されたミッションとはどんなことでしょうか?

それは、ブランドの知識を身につけ、顧客の情報をフィードバックすることです。 販売員さんは唯一、アパレル企業や小売業と消費者との間を繋ぐ存在です。接客の現場でイメージや製品の特徴を的確に伝え、コーディネイトの提案などもできれば、販売機会は大きく高まります。

ですから、ブランドの価値の実現と言う、ブランディングの最終的な目標が達成できるかどうかは、まさに販売の現場にかかっているのです。


消費者と唯一、直接的な接点をもてるのが僕らだ!

製品にはさまざまな属性があります。素材はどう違うのか、デザインやパターンの特徴は、あるいはトレンドの要素をどう表現しているのか。商品化にかかわる情報は全て、接客の大きな要素にもなります。

もう1つ、大切なことは、販売現場で聞いた顧客の意見、生活や嗜好の変化といった情報を、企画にフィードバックすることです。企画や生産は店頭に商品が並ぶ何カ月も前からスタートします。実際に納品され、顧客に見てもらった段階では、トレンドに合致していなかった、微妙なディテールの差が売り上げを左右します。


お客の声を商品企画や本部へ届けるのも私たち!

多くのアパレル企業はSPAの仕組みを整え、店頭の売れ筋の変化に出来る限り早く対応しようとしています。その仕組みに店頭の声が反映されれば、商品企画の精度も上がり、売り上げを伸ばすことを通じてブランドの価値を実現することに繋がるのです。

(終わり)



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