廃棄削減に踏み出すアパレルメーカー 製造から販売後まで責任

2021/06/03 06:28 更新有料会員限定


 繊維・ファッション産業の大量生産・大量廃棄やそれに伴う環境負荷に対して、社会や消費者からの目が厳しくなっている。一部のアパレルメーカーは、廃棄量の削減に向けた数値目標の設定や、リユース・リサイクルなど循環の仕組み作り、リペアの実施や長く愛用してもらう服作りなど、製造から販売後までに責任を持つ姿勢を示している。

(壁田知佳子、杉江潤平、古川伸広)

無駄な物を作らない

 ゴールドウインは、21年3月期段階で65トンあった材料・製品廃棄量を、26年3月期までに80%削減し、31年3月期にゼロとする目標を掲げた。同社が最も廃棄削減に効果的だと考えるのは、発注流動強化による総量規制。つまり「無駄なものを作らない」ということだ。同社は近年、販売実績に応じた発注の総量規制と店頭在庫の週次管理、店舗間での商品移動などを徹底し、売れ残りや過剰在庫を減らしてきた。5年前に7.9%あった販売ロス率(総売上高に占める返品と値引きの割合)は、21年3月期には1.8%まで減少。今後もさらに減らす方針だ。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事