《「衣」で命を守る③》イタリアに学ぶ

2023/04/12 11:30 更新有料会員限定


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価格より本質追究で

 平田 山で遭難した人の中で、肌着が綿だった人はなくなり、ウールだった人は生き延びた事例があります。非常に役立つ事例ではないでしょうか。

  手に入れやすいのは綿や吸湿発熱素材です。実験を消費者視点か、価格が高くても機能で進めるべきか悩んでいます。

 平田 一般の方は素材に大きな違いを感じているわけではなく、好みで選ぶことが多い。しかし、災害時はぬれたり、風が吹いたりするなかで、少しでも延命につながるのであれば、値段ではなく機能で選ぶと思います。人の体は寒さに弱く、体温が35度を下回ると、自力で体温を戻すことができません。素材で肌触りが気になるようであれば後から改良もできるでしょう。

  最終的には価格よりも本質追究で。体温には個人差があるのでデータで示したい。

全国で装備が標準化

 ――災害対策では、イタリアが進んでいるとのことですが。

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