50歳以上をシニアと捉えて、アパレルやヘアなどの美容、フォトをトータル提案する専門店が好評を得ている。年齢を重ねてファッションにはやや関心が薄れていたり、興味がなかったシニア層が素敵に変身するなどして楽しんでいるようだ。
年齢区分で服を買わない人の増加や多様性の尊重などで、ブランド側も今は明確な対象年齢を打ち出さなくなった。エイジレス、ジェンダーレスというブランド、企画が増えている。残念なのはシニアというと、「イメージが悪いのか、何か下に見られている感じがある」とは先の専門店。売り場構成やブランドのPR、ポスターなどを見るとまだまだ年齢軸の構成や打ち出しが多いようだ。
今後は若い時からセレクトショップで服を買う消費者が増え、年齢が上がったからといって購入場所が急に変わることはあまりない。シニア層という概念が変わってくる。少子高齢化でシニア層がますます増えていくのは自明のこと。そして、シニアの方が単価が取れる。既成概念を無くし、もっと購買動向や感性に対応した提案が増えてもいいのではないか。
(伸)