《視点》炎天下の万博

2025/07/10 06:23 更新NEW!


 大阪・関西万博で盛り上がる大阪。もともと中心商店街などでは訪日外国人が多かったが、さらに増えたような気がする。

 万博には取材で何回か訪れたが、炎天下、歩くのも大変なくらい混雑している。この狭い区域に10万人近い人が集まるのだから当然だ。先日6月28日には花火大会もあり、20万人を超えたとか。

 当初「並ばない万博」と喧伝(けんでん)していたが、人気パビリオンは2、3時間待ちの長蛇の列。予約できないパビリオンも多い。来場者には学校行事のような学生も多く、杖をついた高齢者と一緒に来ている人も目立つ。

 こうした人たちを炎天下で何時間も待たせるのは本当に危険だと思う。さらにこれから8月も災害級の暑さとなると熱中症患者が続出するのでは。会期は10月までだが、3カ月ほど延ばしたらどうだろうか。それなら、急いで夏場に来なくてもすむ。立派なパビリオンも、すぐに取り壊さなくてよくなる。入場券収入も増える。これだけ人気があれば可能だと思うのだが、どうだろうか。

(茂)




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