企業によって異なるのだが、25年は衣料品の取り扱いをやめ、衣食住が揃うGMS(総合小売業)から変わっていく事業方針を聞くことが多かった。GMSの衣料品は長期にわたって苦戦が続き縮小基調にあったが、ここで場面が大きく転換したように感じる。
専門店チェーンが成長、今や寡占化と言われるほど大きくなっているといった競争環境の厳しさや少子高齢化から人口減へといった人口動態の問題がより重い地域に店舗網が広がっているなど原因はいくつか考えられるが、これで買う場が減るわけではなさそう。
GMSでの撤退の一方でコンビニエンスストアやスーパーセンターで衣料品の扱いが広がっている話を聞く機会が増えている。扱う商品が限られていて、総合であるよりも単品の完成度を追求するなど、あり方はそれぞれで、需要移転と簡単に言いにくいところはあるのだが、ニーズを掘り起こして拡大している。
いずれにしても買う場が多様化しているのは間違いがない。なのでこのあと、衣料品の扱いを広げているドラッグストアに話を聞きに行ってみよう。
(光)
