《視点》回転禁止の青春さ

2024/06/25 06:23 更新


 中央分離帯があって国道を横切れないので、信号でUターンして反対車線を走り、大型インテリアショップの駐車場に入った。車を停めていると、警察官が笑顔で近づいてきた。「皆さんよく間違うんですが、この国道はUターン禁止なんです。免許証を出してください」。交通違反の〝青切符〟をもらい、違反点数、反則金を課せられた。

 テレビCMで懐かしい曲が流れてくる。キリン「生茶」には松任谷由実がまだ荒井由実だった74年にリリースされた『やさしさに包まれたなら』、サントリー「金麦」(糖質75%オフ)には故大瀧詠一さんの81年の『君は天然色』。若い世代には新鮮に響き、リアルタイムで聴いていた中高年世代にはズドンと刺さる。

 郵便局で反則金を振り込んでいると、頭の中で懐かしい曲が流れ始めた。「ゴーゴーゴーレッツゴー」。美樹克彦の昭和の時代のヒット曲、『回転禁止の青春さ』だ。反則金を支払った財布にはズシリと刺さった。

(原)



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