《視点》教育が変われば常識が変わる

2021/03/10 06:23 更新


 20年度からの新しい学習指導要領では「持続可能な社会の担い手の育成」が重要視されている。教育の中にもSDGs(持続可能な開発目標)が取り入れられ、人や社会、地球を未来につなぐ知識を持ち、行動することが子供たちの〝常識〟になっていくのだろう。

 30年以上前の話で恐縮だが、私が中学生だった80年代の技術・家庭科の授業は男子が技術、女子が家庭と分かれ、年に数回だけ交換授業があった。交換授業で初めて触れたはんだごてに手が震えたのを今でも覚えている。

 技術・家庭科の相互乗り入れは81年から行われていたもので、それ以前は男女が完全に別だったらしい。相互乗り入れ時代は早々に終わり、93年からは男女共通の必修になった。ちなみに当時は保健体育も男女別だった。教育の場にも性別で役割が異なるという前提が存在していた時代だった。

 男女平等や地球環境の大切さを後から学んだ世代と、当たり前と考える世代がいる。今は旧世代が指導的立場にいることが多いだろうが、世代交代が進めば当たり前は大きく変化すると期待している。

(壁)



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