夏休みにカンボジアのシェムリアップを訪れた。学生時代にNGO(非政府組織)の活動でプノンペンに行って以来、カンボジアは二十数年ぶりだ。シェムリアップはアンコール・ワットをはじめとするアンコール遺跡群の拠点となる街として、世界中から観光客が訪れている。
二十数年前のプノンペンは内戦の傷跡が色濃く残っていた。一方、今年訪れたシェムリアップは、見た感じは平和な観光地そのものだった。街中を夜に出歩いても怖い思いをすることもなく、観光客が訪れるような場所の地雷の撤去もほぼ終わっている。
街中には日本のNGOや社会起業家による商品やブランドの店がいくつもあった。価格はやや高めだが、デザインや質の高さで目を引く店は日本がかかわっているものが多い。
内戦終結から20年以上。単純な援助だけではなく、現地での雇用創出を通じた経済発展や人材支援のための活動が増えている。その一助を日本人や日本企業が担っていることをうれしく感じた。
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