ファーストリテイリングの第3四半期(3~5月)の業績が回復傾向を示している。
15年9月~16年5月までの9カ月累計では以前、減益基調だが、3~5月は春夏商戦で日本と中国のユニクロが既存店売上高を伸ばしたことに加え、価格見直しで値引き率が改善、販管費比率の低減などが奏功し、全社業績も営業利益段階で増益を果たした。
3~5月の全社連結業績は売上収益が4229億円で前年同期比6.2%増、営業利益464億円で18.6%増だった。全社売り上げの45%を占める国内ユニクロ事業が増収増益となり、海外ユニクロ事業でも最大市場である中国が好調だった。
岡﨑健グループ上席執行役員CFO(最高財務責任者)は、「天候も良く、トレンド性を加味した商品などの提案、価格見直しも奏功した」とこの間ユニクロの立て直しのために取った施策が実ったことが業績回復の要因との見方を示した。 =詳細記事は20日付繊研新聞=