三井不動産は6月24日、東京・足立区に新商業施設「ららテラス北綾瀬」をグランドオープンする。東京メトロ千代田線北綾瀬駅と新設されたぺデストリアンデッキで直結、増加が続く近隣住民と駅利用者の日常需要に対応する51店が出店する。年間の売上高は120億円、来館者数は350万人を目指す。
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地下1階~地上4階(店舗は地上1~4階)で、延べ床面積は約3万1700平方メートル、店舗面積は約1万6400平方メートル。飲食・食物販を中心に、東京都初出店5店、東京23区初出店4店、足立区初出店11店を揃える。1階に食品スーパー「サミットストア」の足立区最大店舗、駅とデッキでつながる2階に計10店、約500席で、綾瀬エリア初の大型フードコートを開設するなど食を充実した。ファッション・雑貨は2階に「無印良品」、アクセサリー・バッグ「ドゥサックス」、3階に「ジーユー」「オリヒカ」「西松屋」「ABCマート」「ゾフ」など、4階に「ダイソー」などが出店する。
フードコートにキッズスペースを設け、4階に子育てサロンを導入するなど近隣で増加する子育てファミリー向けの機能も強化した。
ららテラスは足元商圏を対象にした日常需要対応主力の業態で、北綾瀬は5月31日に開業した川口に続き6施設目。北綾瀬エリアは半径1キロ圏内に22年以降、マンションが10棟開発され、世帯数も24年度で約1万4100世帯(23年度は約1万3400世帯)に増えるなど「ポテンシャルが高い」(肥田雅和執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部副本部長兼リージョナル事業部長)ことから、ららテラスを開発することにした。「子育てファミリーだけでなく、幅広い客層を取り込みたい」という。
ららテラスは現在、首都圏での展開だが、「適切な場所があれば、関西なども含め、幅広いエリアでの開発を検討する」(若林瑞穂常務執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長)考えだ。