パーソナルスタイリスト(PS)として10年以上活動を続け、PS養成にも取り組んでいる土屋英里さん。上田安子服飾専門学校(大阪市)が22年4月に立ち上げたPS専攻のカリキュラム作りに関わり、現在、同専攻の講師も務めている。HFLは、23年2月にはルクア大阪にある試着サロン「Eサロン」と提携、3月には大手結婚相談所と業務提携するなど、PSの技能の活用の場を広げている。パーソナルスタイリングサービスを求めている人、PSになりたい人ともに増えていると見ており、PSの活躍の場をさらに広げたい意向だ。
「似合うものを知りたい」に応える
――PSとは。
女優やタレント、雑誌社といった業界向けではなく、一般人を対象にしたスタイリストです。服がメインですが、私はメイク、ヘアメイクを含めトータルに個人をプロデュースする手伝いをしています。これが売れている、インフルエンサーが着ていたからというような、はやりをそのまま取り入れるものではありません。人には持って生まれた魅力がありますので、それを引き出す手伝いという感じです。
買い物同行がメインになりますが、メイクレッスンやパーソナルカラー診断などいろいろしています。PSになりたい人が増えているので養成スクールも運営しています。
――PSになるきっかけは。
情熱を注げ、かつ人の喜びに触れられる仕事として、たどりついたのがPS。OLをしながらパーソナルカラー診断を始めました。ただ、カラー診断をしても「その色の服はどこに売っているの?」となります。カラー診断だけでは表面的だと思っていたところ、PSの仕事をしている人に出会い、人を輝かせる仕事だと刺激を受け、これを仕事にしたいと。
PSとして活動を始めたのは08年で、OLもしながら少しずつ経験を積み、11年に独立して、16年に事務所を構えました。
――利用者のニーズは。
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