Tシャツのオンデマンドプリントがコロナ下で成長している。インクジェットプリントを活用することで生産・販売側は無駄な完成品在庫を抱えないビジネスモデルで、BtoC(企業対消費者取引)のオリジナルTシャツという新たなニーズを掘り起こした。無地ボディーのストックサービスが充実するTシャツだから可能な手法だが、過剰生産・過剰在庫を抑制する生産販売の形としてBtoB(企業間取引)でも注目される。
(中村恵生)
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BtoCが3倍に
Tシャツ中心に自社工場でのオンデマンドプリントやハード・ソフトなどを販売するイメージ・マジック(東京、山川誠社長)は、コロナ下の前期(21年4月期)売上高が43億円と前年の1.5倍になった。イベントの中止などで大口のBtoB受注が一時は壊滅状態となった半面、BtoCが3倍になって引っ張り、「コロナ下で在宅時間が増え、個人のクリエイターが自分の商品を売ったり、一般消費者がオリジナル商品を作る動きが強まった」(山川社長)。
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