マッシュHD近藤広幸社長「チャレンジ精神を商品に」

2017/02/22 12:00 更新


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 16年も店舗数を増やし、ファッション市場での存在感をさらに強めた。一方、変化や挑戦という点では反省もあったとし、17年は同社らしいチャレンジ精神を改めて商品に込める。営業利益率の高い中国での収益を活用し、人材などへの投資も行う。

 

“16年は変化を望み、反省点が残った一年”

 

■魅力を生み出したい

――16年の市場を振り返って。

 日本のファッション業界全体では、インバウンド(訪日外国人)に始まり、インバウンドに泣いた1年だったのでは。需要を力強く獲得した企業は、おもてなしの精神で頑張っていた。一方で、隣国への敬意がなかった企業はしっぺ返しをくらったように思います。本当はもっと伸びるはずだった市場が止まってしまうのを、自分たちで早めてしまった。

 新しい、胸躍るようなファッションも希薄でした。海外ブランドのエキサイティングなコレクションに比べても、日本のファッションは後手に回ってしまいました。

 ――それに対し、自社の提案は。

 ノームコアに飽きに飽きたお客様は、16年は変化を望んでいた。当社は、「リリーブラウン」などコンセプトを貫いて売り上げが爆発したブランドも一部ありましたし、秋冬の販売自体も悪くないのですが、反省点が残る1年でした。

 やはり、社会の流れをすばやくキャッチして、クリエイティブに落とし込むのがファッションの仕事。全社でリアルファーの使用を中止し、エコファーに切り替えました。売り上げへの影響は多額ですが、失うことを恐れず、それを補って余りあるファッションの魅力、面白さを生み出したいという思いがありました。

 ――17年の商品はどう変わる。

 春のコレクションは「変わらなきゃ」くらいの気持ちで、まだ半分というところ。夏は全ブランドで全面的に出てきます。(お客様は)大きなチャレンジ精神を見せてほしいはずだと断定的に考えて、商品を作っているところです。

 「フレイアイディー」も、16年に縫製などキャリアブランドとしての信頼性を強化した上で、フレイらしいトレンド性や抜け感を加え、今までにないブランドに生まれ変わります。

 ビューティー事業にも力を入れています。メイクアップの新商品など、オーガニック×テクノロジーで今までにないものを発信します。ファッションだけでなく、化粧品の売り場との関わりも増やしていきたい。

――出店ではFCで新しい取り組みも。

 最近では、ならファミリーや新潟のビルボードプレイスに複数ブランドをFC出店し、予算も超え好調です。自分たちでは人材教育が行き届かないエリアで、当社のフィロソフィーを理解してくれる企業と組むことで、館も含めて各者が幸せになれるようにしたい。

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マッシュホールディングス 近藤広幸社長

 

“企業として「やってほしいこと」から伝授する”

 

■大切なのはモラル

 ――17年は強固な財務体質にする考えだが。

 経費ルールの見直しなど甘えの部分を無くす一方、身になるものやファンを増やすことには投資していきたい。スタッフの、待遇面も含めた環境改善も重点です。ファッション業界は、売るスタッフ、作るスタッフが一番偉いはず。それぞれのライフスタイルや望む働き方を想像し、可能な限り応援したい。

――日本の労働環境の課題とは。

 一人ひとりのライフスタイルを想像したり、社員とコミュニケーションをとることができていない。ただし、問題はコミュニケーションのスキルではなく、面倒くさい、関わりたくない、といったモラルの低下。

 当社もまだ未熟です。コミュニケーションやモラルに関わる教育、研修をしていかないと。やってはいけないことを伝えるのは簡単ですが、企業として「やってほしいこと」から伝授すべき。その巻き物を渡すことが、17年の急務だと考えています。

マッシュホールディングスの過去4年間の業績
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