夢で逢えたら パリ・ヴァレンタイン2021(松井孝予)

2021/02/19 06:00 更新


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ボンジュール、パリ通信員の松井孝予です。

日本の暦で立春を過ぎたあたりから、フランスでは台風が続き、セーヌ川は3年ぶりに氾濫。

水位は5メートルに上昇し、河岸の散歩道(旧河岸高速道路)はどっぷり冠水。

「カフェオレ色のセーヌ海のようだね」と呟きながらと眺めていると、今度は久々の大寒波の到来です。

日中の体感温度がパリでマイナス11度、東部はマイナス20度。

そこに大雪注意報がだされ、大雪にはならなかったものの、小型雪だるまを制作できるほどの積雪となりました。

都市封鎖やら外出制限が続いているせいか、曜日とか時間の感覚がズレているパリ。

ノエル(クリスマス)の飾り付けがそのまんまの店舗や商店街が少なくなく、寒波と雪でまるでホワイトクリスマスのような光景でした。

とは言え、2月。

季節を過ぎたノエルのお飾りに赤いハートがチラチラしてるではありませんか。

そう、ヴァレンタインデーが待っていたのです。

サンルイ島の河岸は水の中

ルイ=フィリップ橋で 雪のハート

ノートルダムの河岸で バースデー雪だるま

ノエルのイルミネーションまだ見れます

2月にホワイトクリスマス

ヴァレンタイン2021

都市封鎖から1年。  

長距離恋愛の行方は?(なぜならフランスの国境は越えがたし)

門限が18時だなんて(なぜなら夜間外出制限が続いているから)

ハードルが多い2021年のヴァレンタインデー。

パリを愛であたためよう!

My little Paris から、2月14日にオテル・ドゥ・ヴィル Hôtel de Ville でサプライズがある、とのお知らせが届きました。

オテル・ドゥ・ヴィルって?

フランス人写真家ロベール・ドアノーの写真「パリ市庁舎前のキス」(1950年)のあの場所です(市庁舎=オテル・ドゥ・ヴィル)。


さて当日の午前中は体感温度マイナス9度と前日よりは暖かかく。

コート2枚重ねで防寒した同居犬キアラと一緒にパリ市庁舎広場へ行くと_

わたしたちを待っていたのは、XXLのハート!面積にすると900㎡、どうだ。

いっそのこと、このハートの全景が見れる展望台も一緒に作ってほしかった。

ところでこのXXLハートは何かというと、My little Paris とパリ市から、愛の証としてのパリへのプレゼント。

わたしだってパリが好きなのに_と思うみんなのために、ヴェレンタインデーのテレフォンナンバーも用意され、パリへ愛のメッセージ(持ち時間1分)を送れるそうだ。

パリらしいこの企画には続きがあります。

3月7日から録音されたラブメッセージ・トップ100が聞けるQRコードも付いていました。

(ちなみにフランスには義理ショコラもホワイトデーもありません。)

・XXLハートの全景はこちらのInstagramでどうぞ! @paris_maville

パリ市とMy little Paris からヴァレンタイン企画のご案内

このハートシート、ヴァレンタインが終わったらリサイクルできるの?

「犬に寛大なパリ、大好き。でも暴走自転車なんとかして」と呟きながらハートを歩キアラ


20歳の恋
L’AMOUR A 20 ANS
夢で逢えたら

都市封鎖の次は夜間外出制限、門限18時の「箱入りパリジェンヌ、パリジャン」の生活が続いています。

この1年間で愛のリレーションが一変させられてしまったカップルがどれだけいるだろう?

百貨店プランタンは、コロナ時代の愛情や愛の関係をテーマに、百貨店プランタンは、ファッションとテキスタイル、工芸、グラフィックのパリ市立高等専門学校(1856年創設)

エコール・デュペレの学生たちと、束の間のヴァレンタイン展覧会を企画しました。

題して「20歳の恋 / L’AMOUR A 20 ANS」

モード・イマージュ(ファッション映像)の学生4組によるイメージをプランタン・パリ本店の11のウィンドウに展示。

スキャナーの技術で「愛の軌跡」をアーカイヴしたり、恋人たちのコンタクトをイメージの断片にしたり。

20代による映像は甘さよりも、現実を直視しながら前に進もうとする力強さに満ちていました。

プランタンのヴァレンタイン展

さてこの「20歳の恋」プロジェクトにひとつに、デジタル時代の愛を表現した作品があったのですが。

いやいや彼ら学生たちのお母さん、お父さん、もう一世代遡りお婆ちゃん、おじいちゃんも今やデジタルラブですよ。

仏紙ル・モンドに、「50歳以上を対象にした出会い系サイト繁盛」記事が掲載されたいたのですが、その中で昨年2月に某サイトで出会った72歳の女性と75歳の男性の、思わず微笑んでしまう恋愛物語が紹介されていました。

フランス西部にあるデジタル高等研究所の研究員によると、2030年にはシニアの出会い系サイトへの登録者が2000万人になるとか。

恋愛はハタチだけのものではない。

コロナの時代、夢でもし逢えなかったら、「ラムール/愛の国フランス」をデジタルが救ってくれるのかもしれません。

それではまた

アビアント、A bientôt !

前回までのレポートはこちらから


松井孝予

(今はなき)リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア(もちろん犬)の家族ライカ家と同居。

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