ティファニー LVMHによる買収案を承認

2021/01/05 06:29 更新


 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループは20年12月31日、米ティファニー&カンパニーの株主総会で同グループによる買収変更案が承認されたとした。これにより今月7日に買収を完了、ティファニーを同グループ傘下に収める。

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 両社は19年11月、1株当たり135ドル、総額162億ドルで合併の合意に達した。しかしコロナ禍によるラグジュアリー市場の停滞や、トランプ政権との米仏関税問題などから、LVMHは20年9月に買収案を撤回。買収不履行を巡りティファニーと訴訟へと発展した。法廷での激しい争いが予想される中、10月末に買収額を1株当たり131.50ドルに調整することで、再合意に達した。

 LVMHのティファニー買収総額約158億ドルは、ラグジュアリーセクターで過去最高額となる。同セクター世界トップの仏グループはティファニーを傘下に、「カルティエ」「ヴァンクリーフ&アーペル」を有し、ハイジュエリーに君臨するリシュモングループのシェアを狙う。



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