タイの日系企業、繊維高度化で優位性発揮へ インド市場開拓の拠点にも

2023/12/15 06:30 更新有料会員限定


周辺国にない生地の開発を強化するナムシリ・インターテックス

 タイの日系繊維企業は、高付加価値素材を軸にビジネスを高度化している。繊維生産ではベトナム、バングラデシュといった周辺国の存在感が増すなか、改めてタイの強みを追求し、同国内や東南アジアの市場開拓にも挑む。新市場としてインドの注目が高まっており、タイを拠点に活用していく。

(中村恵生)

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賃金高に人手不足

 ASEAN(東南アジア諸国連合)の繊維産業におけるタイのポジションは中長期で見ると低下している。特に縫製の割合が低く、コロナ禍以前の19年データで縫製品輸出額はベトナム300億ドル強、インドネシア86億ドル、カンボジア83億ドルなどに対し、タイは39億ドルで、マレーシア、ミャンマーより下のASEAN6位。

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