関西が拠点の産地企業を中心とする生地の即売会、テキスタイルマルシェは、4年ぶりに東京で開催し、プレオープンを含む3日間で1100人を集客した。売り上げも上々で「東京でも良い生地を産地企業から直接買うニーズがあることを痛感した」(主催者)と言う。テキスタイルマルシェは、機屋・問屋有志が直接、消費者に接客・販売し、5年目になる。京都や大阪で定期開催し、最近は百貨店の催事にも出店している。
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今回は表参道駅に近いイベントスペース、ふくい南青山291で、5月22、23日(プレオープンの21日は招待客のみ)に開催。参加企業は宮眞(丹後)、YS企画(京都)、林与(滋賀)など関西地区のほか、荒井(福井)、福田織物(静岡)など全国の12社。出品内容は多彩でプリント生地や綿・麻のほかワッフル、プリーツ、組みひも、ボタンなどプレーンな生地から珍しい資材まで揃う。
今回初参加した大阪・泉州の藤原織布は、タオル、ストールを中心に工場から届いたばかりという八重ガーゼも展示した。「消費者の声を直接聞けるのは有益で、他産地との情報交換も刺激になる」と語る。同会をコーディネートするRBTのヒガシテッペイさんは、「1㍍からの販売が、消費者やクリエーターを育て、その後のビジネスにつながる。マルシェを一つの市場ととらえ、開発している参加企業も出てきた」とし、期間内の売り上げはもとより、生地開発の両面で重要な場に育ってきた。
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