高島屋大阪店、キャリアゾーンが健闘

2016/12/21 06:00 更新


 高島屋大阪店のキャリアファッションゾーンが健闘している。15年春に導入した新規ブランドで顧客化が進んでいることや、16年春に新設した自主編集売り場「デニムスタイルラボ」が幅広い客層をつかみ、買い回りを促進している。大手NBも売り上げが横ばいを維持しており、今年9~12月は売り場全体で前年同期比横ばいとなる見込みだ。

 30歳前後の次世代キャリア層を取り込むため、15年3月に「ミラオーウェン」「バンヤードストーム」などを導入した。特にミラオーウェンが好調で、「リアルなコンテンポラリー感とボリュームゾーンの価格帯」でママ世代も含めて新しい客層を取り込んでいる。デニムスタイルラボは、百貨店のデニム製品売り場がカジュアルな雰囲気で単品訴求が強いなか、きれいめのスタイリング提案を重視。国内外のデニムブランドに加え、「アンティグラヴィテ」「アグノスト」「クラネ」などのリアルクローズを揃えている。外商顧客が親子で購買したり、デザイナーブランドを集積した自主編集売り場「スタイル&エディット」とも買い回りがある。

 「グレースコンチネンタル」をインポート雑貨と「グレースクラス」を加えて拡大したり、「アンティグラヴィテ」と協業商品を型から作りこむなど、地域性に合わせたブランドとの取り組みも強化している。改装区画の年齢別構成比は20~39歳が全体の3割まで高まり、特に20代後半~30代前半が伸びている。客単価も上がっており、セット率も1・5を上回っている。

 今後は、雑貨などの「非ファッション」の売り上げを全体の3割まで高めたい考え。期間限定店で様々なカテゴリーを検証しながら、ニーズを探っていく。デニムスタイルラボは、新規客を取るために「エリアで取り扱いが少ない品揃え」を意識しながら、実績のあるブランドは単独売り場を設けて、ゾーンを拡大していく。

高島屋
自主編集売り場「デニムスタイルラボ」の導入で買い回りが活性化している


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