高島屋、クールビズジャケット生産4倍に

2017/01/24 06:13 更新


伝統素材と機能性融合

 高島屋はメンズPBの17年春夏、日本の伝統素材と現代のハイテクを融合した新素材を使い、クールビズ対応のジャケットを出す。昨年好評だった和紙に加え、シルクにフォーカスし、前年比4倍の約800着を生産する予定。和紙とシルクの二つのハイブリッド素材はPBだけでなくNB(約2000着)にも提供、同素材のジャケットを高島屋で限定販売する。

 織り・編みから染色・加工、縫製まで国内工場とがっちり取り組んで商品開発することで、日本製の品質と信頼性の高さを訴求する。昨年、美濃和紙に着目して開発したハイブリッド和紙ジャケットは「Jクオリティーアワード」特別賞・クリエイティブ賞に選ばれた。

 素材は大福製紙が極細にスリットした和紙を尾州の滝善が綿と撚糸し、宮田毛織工業が吸水速乾のポリエステル糸と編み立て、日本化繊が染色した。その生地に帝人フロンティアが汗の消臭加工を加え、秋田ファイブワン工業で縫製した。和紙混のジャージーで軽さと通気性、ウォッシャブルなどの夏に必要な機能性が支持され、今年も継続し、生産数量を拡大する。

 今春夏は桐生のシルク織物に着目。にしき染色が絹糸を染色・ウォッシャブル加工し、小林当織物が吸水速乾のポリエステルとジャカード織りした。和紙混と同様に帝人フロンティアが汗の消臭加工を加え、秋田ファイブワン工業で縫製した。両ジャケットとも5万円の予定。

 同社のメンズ部門では両ジャケットをはじめ、クールビズや夏の出張を涼しく快適に過ごせるビジネススタイルをトータルアイテムで提案する。

ハイテク技術と組み合わせた新素材を使ったクールビズ対応ジャケット
ハイテク技術と組み合わせた新素材を使ったクールビズ対応ジャケット


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