サステナブルファッション:エシカルな選択(WGSN)

2018/03/16 06:26 更新


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倫理的な調達やサステナビリティを求める声が高まっている。今まで以上にサステナビリティについて議論されるようになった。

サステナビリティはWGSNの2018年の焦点のひとつである。ブログWGSN Insiderでは、業界のリーダーや注目ブランドに関するコンテンツを発信し、簡単に実践できる環境に配慮したアプローチを紹介していく。

今回はスタイリスト兼ファッションブロガーの Rebecca Piersolとコンタクトを取り、サステナブルファッションの現状について聞いてみた。彼女は、ファッション&ビューティーブログ The Crystal Pressと、オンラインおよびオフラインの委託販売店thredUPのための記事を書く。

Rebecca Piersol

ソーシャルメディアが拡大する今、ファッション業界の驚異的な成長は当たり前の結果だと言える。ブランドとインフルエンサーのコラボや、Instagramのみに存在するショップが山ほどある。これら全てを把握するのは難しい。

この大きく広がる世界にファストファッションが台頭した。低価格を維持しつつ、変化の激しいトレンドに対応するために、大量生産を行う。

ファッションブロガーである私はブランドから依頼のメールを毎日のように受け取る。製品の宣伝をしてほしいと、ブランドがインフルエンサーたちにメッセージを送るからだ。

大抵の場合、これらの製品は低価格で出来が悪い。こういうタイプのブランドがファッション業界での廃棄物排出量を増やしている。長く使えて価格に見合った価値のある服ではなく、ワンシーズン着たら捨てるような服である。寄付すればテキスタイルは再利用可能だが、これらの服の大半が数か月でゴミとして捨てられてしまう。

求めやすい価格であることは確かだ。しかし環境への負担は大きい。


サステナビリティの最前線に立つブランド

環境への負担を減らすために、様々なファッションブランドがサステナビリティに対する取り組みを進め、環境に配慮したアプローチを通してサステナブルファッションをアピールしている。環境にやさしい素材を採用し、倫理的な調達を行う。労働者の権利の尊重、廃棄物削減なども含まれる。

例えばStella McCartneyは社会的責任を持つと誓い、「Stella McCartneyと言えばエコファッション」と思われることをひとつの目標にしている。

BonoとAli HewsonによるブランドEDUNもエコファッションを推進する。同ブランドはサステナブルな製品をアフリカで生産し、地元の職人との長期的な関係を築き、アフリカで雇用を創出する。EDUNを購入すれば、この取り組みをサポートしていることになる。つまり、開発途上国での雇用機会の増大に貢献することができるのだ。

G-Star Rawの哲学は「Just the Product (素材や商品そのものを大切にしていく)」である。責任のあるサプライチェーン、サステナブルな製品とオペレーションを目指し、コミュニティと密接に結びつくことに注力する。同ブランドはペットボトルをリサイクルしたバイオニックヤーンを使用し、着用感の良さと丈夫さを実現。海洋プラスチックゴミを減らし、マイクロファイバー環境汚染を防ぐ。

サステナブルファッションの最前線を行くブランドについてもっと知るには、WGSNリポートの「サステナブルウィメンズウェア 2018春夏」をチェック。


ファストファッションをスローダウン

H&Mは大手ファストファッション企業として知られているが、サステナビリティへの取り組みに力を入れている。その大きな規模と国際性を活かしてサステナブルファッションに対する意識向上に努め、他のファストファッションブランドが後に続くことを願う。

H&Mは以下のようにミッションを述べる。「未来の世代が私たちと同じくらいファッションを楽しむことができるようにする。人、コミュニティ、地球にとって良い本当のサステナブルなファッション業界を生み出すために、サステナビリティへの取り組みを次のレベルへと引き上げる必要がある」

リサイクルやサステナブルな調達を行い、大きなスケールでファッションに対する循環型アプローチを目指す。公平で平等な職場作り、透明性のあるアプローチ、多様性とインクルーシブネスの重要さを認識する。このような取り組みの第一歩として、倫理的な調達によるナチュラルなオーガニック素材を使用したConsciousコレクションを展開する。


ショッピングでエシカルな選択をするには

個人レベルでは、中古品を買ったり不要な服を売ったりして循環型ファッションに貢献できる。Depopのようなプラットフォームが登場し、簡単に売買ができるようになった。委託販売店thredUPでは、売れなかった服を布地リサイクル業者に寄付する。これらの服は枕の中身や家庭用断熱材としてリサイクルされる。

お気に入りのブランドがあるならば、新しい服が欲しくなったらそのブランドの中古品を買うと良いだろう。飽きた服は捨てずに売ったり物々交換したりする。ファストファッションでのショッピングはお金がかからなくて良いと思うかもしれないが、サステナビリティに配慮しながらオシャレするための様々な方法があるのだ。

より詳しい情報は、WGSNリポートの「サステナビリティと消費者 2018」をチェック。

スタイリスト兼ファッションブロガーRebecca Piersolは、ファッション&ビューティーブログThe Crystal Pressと、オンラインおよびオフラインの委託販売店thredUPのための記事を書く。同店は様々なオケージョンに合うドレスを含むウィメンズウェアの豊富なセレクションを取り揃える。

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