ビューティーの未来2019:サブゼロウェイスト(WGSN)

2019/01/31 06:19 更新


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各国の政府や業界にとって、サステナビリティへの取り組みは優先事項であり、これからもサステナビリティ関連の最新トレンドが登場することが予想される。

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2019年はビューティーおよびパーソナルケアトレンドに注目が集まり、サブゼロウェイストの年になるだろう。

“より多くの消費者が自然災害の影響を受け、水不足が問題になる中、ゼロウェイストの考えが広まっている”とMintelのアナリストは述べる。

”長年にわたる使い捨てプラスチックの乱用がもたらした太平洋ゴミベルトのような深刻なゴミ問題は、より豊富な知識を得た消費者にとって許しがたいものである”と同社は指摘する。

企業によるパッケージ削減の取り組みだけでは不十分であり、ビューティーサプライチェーンの全ての面においてメーカーとブランドによる既存の枠にとらわれない解決法が遥かに大きな可能性を秘めているそうだ。

つまり、サステナビリティへの取り組みは今後一層強化される。“今後5年で、世界でのサステナビリティへの取り組みは高みに到達し、環境意識を持つ消費者は、美容やパーソナルケアも含め、日常のあらゆる面で廃棄物を減らすための方法を模索していく”とMintelは述べる。

その結果、ビューティー業界の企業に大きな圧力がかかる。“あえて短い使用期限の製品を作ったり、大量消費を促したりする企業は消費者から反感を買うリスクがある。ブランドは環境により配慮して行動に責任を持つべきだと消費者は訴えるだろう”とMintelは報告する。


同社のシニアアナリストSharon Kwekは以下のように語る。「サブゼロウェイストは単なるトレンドではなく、ビューティーおよびパーソナルケア業界を揺るがす新たな形を作り出す一大ムーブメントです。すでに完全にパッケージをなくす計画を進める企業も見られます。削減するにしろ、完全に廃止するにしろ、ブランドはアプローチを今変えなければ、力を失うことになるでしょう。ゼロウェイストとサステナビリティに注力せず、目先の利益を優先する企業は将来性がありません」

このムーブメントにおいて興味深い点は、市場展開を図る独立系ブランドにとって威力を発揮する良い機会であるということだ。古くからある大手企業は多額の資金を使うことができるが、速やかに実行に移さなければ遅れを取り戻せなくなるかもしれない。

「いくつかの独立系ブランドが先手を打ち、環境に配慮した倫理的な事業活動を行い、サステナブルなビューティーを提供しています。より大規模なブランドは、フットワークの軽い小規模なブランドに負けないように新しい取り組みを始めなければなりません。現代の消費者は今まで以上に環境への影響に注意を向けており、温暖化対策を求める声が高まっています。ビューティーおよびパーソナルケア業界のサプライチェーンにおいて、本当のゼロウェイスト精神を反映させるには、問題の全体像をとらえて焦点を当てる必要があります」とKwekは説明する。

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