Michael Kors流のグラマラスな70年代(WGSN)

2019/03/29 06:00 更新


WGSNランウェイエディターはたくさんのショーに足を運び、コレクションを徹底チェックした。チームによる報告会を経て、エキサイティングな最旬トレンドを厳選。お気に入りコレクションと共に紹介する。

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Michael Korsは過去を振り返り、シーズンのインスピレーションを探し求めた。初めてニューヨークに来たときを思い出し、70年代にインスパイアされたコレクションを思い描いた。「少しBianca Jaggerっぽく、少しBette Midlerっぽく。パーティーに行って、2人の要素を少しだけ互いに貸し借りしたような感じです」とショー開催前の記者会見でKorsは述べた。


なんでもない水曜日の朝を迎えた招待客たちを、瞬く間にStudio 54全盛期のニューヨークの世界に連れて行った。コレクションはグラマーな魅力に溢れたセレブレーションであり、演劇、ナイトライフ、ダンス、ファッションの全ての要素を持ち合わせ、この時代のスタイルを表現。オフの日にディスコへ向かうプロダンサーをイメージしている。バレリーナ風セーター、アシンメトリーな結び目付きスリーブとボディスーツのコンビネーション、同系色使いのダンスウェア風ミディスカートなど、昼から夜までの様々なシーンにおけるダンサーのファッションを表している。

シャルムーズの花柄ロングスリップドレスは新鮮なニュートラルカラーで登場。フィッシュネットタイツとプラットフォームヒールを組み合わせている。またロゴトレンドの新解釈を披露し、Studio 54のメタリックなロゴが、オーバーサイズのマキシ丈ナイロンパファー、カシミアのスリーブレススウェットシャツ、スパンコールシルクジョーゼットのシフトドレスに施された。Studio 54がこの時代のナイトライフに欠かせない存在であったことを示している。

イブニングルックでは、暖色と寒色のホルターネックのドレスが注目を浴びた。長く垂れたスパンコールが足首を華やかに見せる。主役級のアウターはフリンジミニドレスを包み込み、ブラックのダブルクレープ生地のシャープなブレザーはクリスタルとスパンコールで彩られる。襟巻きや、フェザートリムのアクセント付きのスリーブと襟で全体のバランスを取っている。オーバーサイズのリッチなフェイクファーコートは手作業で細かくカットされ、リアルファーのような繊細さを醸し出している。

Michael Korsは年齢に対してインクルーシブなアプローチを取り、62歳の伝説的なモデルPatti Hansenがショーの最後を飾った。Barry Manilowが70年代ヒット曲Copacabanaを熱唱する中、メタリックな構築的ウールスーツを身に纏ったPatti Hansenが溢れんばかりの笑顔を見せた。このショーはソーシャルメディアでも非常に高いエンゲージメントを記録した。

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