スタイリングライフ・ホールディングス(HD)は3月6日、英国のライフスタイルブランド「キャスキッドソン」の日本でのライセンス販売再開後初となる店舗を東京・表参道に開設する。英国調で可愛い独自のテイストが好きな幅広い年代を対象に、手描きの柄をプリントしたバッグを中心に、日本限定や同店限定の協業品の雑貨や服など約450品目を販売する。同店を旗艦店と位置付け、3月19日に関西1号店、年内に4店、3年で10店の直営店を出店する計画だ。
キャスキッドソンは93年、英国ノッティングヒルに1号店を開設。ビンテージの布地で作るバッグやクッションカバーで注目され、手描きプリントの服飾・生活雑貨が人気となり、02年に日本に進出。20年にジャパン社が撤退後は伊藤忠商事が化粧品ラインの独占輸入販売を行い、24年にスタイリングライフHDが日本での独占輸入販売権とライセンス権を取得した。
表参道店は売り場面積132平方メートルで店舗設計はジョージクリエイティブカンパニーが担当した。来月、キャスキッドソンのクリエイティブ責任者、ホリー・マーラー氏が来日し店内の壁にペイントを施す予定。
商品構成はインポート約4割、ライセンスなど約6割。日本の流行を取り入れたアパレルは、花柄のワンポイントプリントのTシャツやトレーナ―、ガーリーな総柄のロングスカートやワンピースなど、単品組み合わせで提案する。
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環境に配慮したニットブランド「KNT365」との協業品もあり、同店限定柄のマチ付き肩下げバッグが開店前から話題だ。原宿で人気のアクセサリー「リキュエム」とも協業し、キャスキッドソンのリボン柄を立体構造で表現した繊細なリングやピアスを揃え、若い世代の取り込みを狙う。様々な協業で幅広い客層の集客を目指す。開店の前日から3日間、キャスキッドソンの柄でラッピングしたロンドンバスが表参道と渋谷の街を走る予定。
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旗艦店では初年度2億円の売り上げを目指す。