高身長は服が似合う。そのメリットを伝えたい――ストライプインターナショナルは、高身長女性のためのライン「ストライプクラブ×江野沢愛美」を始める。11月19日から自社ECサイト「ストライプクラブ」で予約販売する。江野沢さんと同世代の20~30代に向け、高身長の人がおしゃれを楽しめる服を買いやすい価格帯で提案する。
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ディレクターを務める江野沢さんは雑誌『ノンノ』の専属モデルを務めるかたわら、ラジオパーソナリティーや女優としても活躍。SNSでも支持を集める。韓国の芸能や文化にも関心が高く、ファッションや美容、音楽の情報も発信している。
今回の背景には、江野沢さん自身が172センチの高身長ゆえに服選びに悩んだ経験がある。「着たいと思っても丈が短かったり、ウエストが合わなかったりする服が多い」。昨年の冬頃に自身のユーチューブ企画で高身長の悩みを募った際にも、コメントの8割が服にまつわる内容で、「同世代にこれほど高身長で悩んでいる人がいるんだ!」と気づいたこともきっかけにつながったという。
服は「後ろ姿までかわいい」デザインにこだわった。タックを入れたり、縦長のラインを強調したりして、高身長のシルエットが美しく映えるようにしている。今秋冬物はグレーやカーキ、紺などシックな色合いを基調としたシンプルなスタンドカラーコートやニットプルオーバーなどが揃うが、「25歳になって選ぶ服も変わってきた。モードでクールな女性を目指したい」との心境の変化が表れている。
買いやすい価格も売りだ。「普段の買い物で(生地量が必要などの理由はあるが)スカートも3万円とかして、どうしてこんなに高いのだろうと思っていた」。そこでトップ7700円から、ボトム9500円から、コート1万9800円の価格帯を実現した。
大きめのサイズのため、男性が着られるのも特徴だ。江野沢さんが好みのストリートテイストも今後取り入れたい考え。13~15日にはチケット制の受注会を「ホテルコエトーキョー」で開催。計140人の参加枠はチケット発売3分で完売となり、早速期待も大きい。
ストライプは共感マーケティングが時代の流れとし、昨年から新規事業としてDtoC(メーカー直販)型ブランドを積極的に立ち上げている。この間、レディス市場では同社の身長153センチ以下の女性が対象の「レムクローゼット」など低身長に着目する動きはあったが、今回のような高身長向けはあまり例がなかった。