染色業界 繊産連総会で染料入手難に関する意見表明

2019/01/17 11:36 更新


 中国の環境規制が、国内の染色加工業に深刻な影響を与えている。今年半ばには、染料払底で加工ができない商品もあり、アパレルメーカーを含めた繊維業界全体での対応が急務になっている。

 16日開かれた日本繊維産業連盟(繊産連)の総会で、染色加工業界から染料入手難に関する意見表明が行なわれた。

 具体的には、ポリエステル綿混織物の染色加工に使われる青のスレン染料が、中国で一手に生産を行なっていたメーカーの生産中止によって入手できなくなっているというもの。スレン染料は、耐光堅牢度などに優れており、ユニフォーム用のポリエステル綿混織物の染色加工などに使われることが多い。このスレン染料の中で耐塩素性に優れる青の供給が途絶え、国内染色加工場では在庫をやりくりして生産を続けているが、5月末あたりで在庫が底を突く見通しとなり、この染料での染色加工はできなくなると訴えた。

 染料不足は染料生産の大半を担う中国での環境規制強化によって、染料メーカーの生産中止などが続いていることによるもの。染色加工各社は他のスレン染料などでの代替策を練っているが、性能や色の再現性などで、従来品とまったく同じ物を作るのは困難だとしている。またコスト面でも、染色加工場の経営をさらに圧迫する要因にもつながる。

 このため、繊産連での意見表明となった。染色加工場での対応には限界があるため、アパレルやユーザーにも染料を巡る現状を知らせ、理解を求めた。


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