古い布を生かしたアートフルなファッションアイテムを宮城県大崎市岩出山からオンラインで発信している佐々木洋品店(佐々木貢社長)は、9月のファッションウィーク期間中にパリのギャラリーで商品を披露する。使い古された布や服などビンテージの魅力と職人技が融合し、古き良き時代のエレガンスを現代によみがえらせて世界の舞台に挑戦する。
佐々木洋品店は佐々木貢・千穂夫婦が運営する。古き時代の使い古された服や布を集め、日本の伝統的な刺し子技術などを用いて、パッチワークやリペア、リメイクを施して「100年後の未来にも息づき続ける芸術的なアイテム」となる服を製作している。佐々木社長は「古い布を新たな価値へと変える使命」を胸に、巧みな技術と創造力によって、独自の魅力をまとった服作りに取り組む。

佐々木千穂さんは古き時代の生地を駆使して「架空の民族衣装」をテーマにした独創的なデザインの服を作る。古布の持つ制約を逆手に取り、工夫とアイデアで、新たな魅力的な服を生み出している。

24年に創業10周年を迎えるのを機に、パリでの商品発表に挑戦する。1年にわたる準備期間を経て、9月27日、パリのギャラリーで佐々木洋品店の商品を披露する。