「サカイ」は、ブランド初のバッグコレクションの販売を記念して、東京・南青山の旗艦店で1月27日、イベントを開いた。17年春夏パリ・コレクションで発表し、昨年末からパリやニューヨーク、ロンドン、韓国、香港ですでに発売している商品で、日本では28日から本格的に販売が始まった。
バッグは全6型。サカイのシグネチャーともいえる「ハイブリッド」デザインがバッグにも落とし込まれている。立体的なダッフルバッグは両脇にコインパースがセットされ、ショルダーストラップやチェーンストラップなどを自由に付け替えることができる。
クラシカルなショルダーバッグは、ホースシューコインパースを大きくリサイズしたフォルムが楽しい。ビンテージ風のランドリーバッグやクラシカルなトートバッグなども。どれもツーウェーかスリーウェーで使える。特別素材以外の価格は10万8000~22万円。先に販売している各国での反響は上々で、特にアジアで好調に動き出した。
イベントでは、新作バッグを主役にしたキャンペーンムービーも発表した。クールな女性像とフェミニンなムードが重なり合う作品で、イギリスの写真家クレイグ・マクディーン氏が撮影し、ファッション誌のスタイリストやクリエイティブディレクターとして活躍するカール・テンプラー氏がディレクションした。
ファッション誌では新作バッグの広告掲載も始まっており、バッグをしっかり発信していく構えがうかがえる。デザイナーの阿部千登勢は、これまで服に特化したコレクションの発表を続けてきたが、今回のバッグの発表は「自然な流れだった」と語った。