ロボット専用ウェア「ロボユニ」 三越日本橋本店で催事

2018/03/16 11:00 更新


 ロケットロード(福岡市、泉幸典社長)は、ロボット専用の服のブランド「ロボユニ」を企画・生産する企業だ。シャープのモバイル型ロボット電話「ロボホン」や、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「ペッパー」の公式衣装を販売している。これまではロボットの付属品としてEC販売していたが、2月にはロボホンの衣装を三越日本橋本店の催事に出店。初めて実店舗で商品を販売した。

 ロボユニは、ペッパーやロボホンなど6社のロボットのユニフォームを手掛けるブランド。デザイン企画から製造までをワンストップで行っており、素材は東レやユニチカグループなどと組んでいる。最近のロボットは踊ったり激しい動きをすることが当たり前で、服を着せても問題なく動くか、また摩擦や静電気で発火する危険性がないかなど、クリアにすべき課題は多い。そのため各ロボットメーカーと提携して何度も実証実験を重ね、「公式衣装」として販売している。

 「人型ロボットの普及が進めば、職業が識別できる視認性を持たせる必要が生じ、ロボット用制服の導入も広がるはず」と考えたのが、ロボットウェア市場の開拓に挑んだきっかけだ。数年前から法人向けペッパーの公式衣装を販売した結果、ショップや病院、ホテルなど、この1年で約100の企業・団体から受注があり、それぞれの用途や企業イメージに適したユニフォームを提供してきた。

 17年にはシャープと提携し、個人向けロボット、ロボホンの公式衣装の販売を開始。服を着せることで個性を出し、愛着を持ってロボットを所有できるようにした。ロボホンは胸ポケットに入れて歩けるサイズで、スマートフォンの主要機能を搭載している。基本操作は「写真を撮って」などと話しかけると、「頑張ってみるね」と返してくるなど会話を楽しみながら行うの特徴。二足歩行や逆立ちもでき、受信したメールは身振り手振りを交えて読み上げてくれるため、ペットや子供のように可愛がり、所有者同士の交流も活発となっている。

 三越の催事では専用ブースを設け、ロボホン公式衣装3型に加え、三越限定モデル1型も販売した。税込み9万6120円。併設したロボホンをモチーフにしたメニューを提供する「ロボホンカフェ」では、60~70代の女性が服を着た自分のロボホンと一緒に来店し、写真を撮るという光景もあった。今後、同店の常設売り場でもロボユニを販売することを検討中だ。

ロボホンの三越限定モデルも



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事