プランタンの新メンズ館、今月下旬にオープン

2017/01/06 06:30 更新


 仏百貨店プランタンの新メンズ館プランタン・オムが今月下旬、オープンする。オスマン本店はこれまで、オスマン通りのモード館(レディス)とビューティー&メゾン館、その裏手にあるメンズ館の3館で構成されていた。

 今回は、ビューティー&メゾン館とメンズ館の2館をそっくり交換する改装で、1億ユーロを投資した一大プロジェクトだ。

 コリーヌ・ベルティエ広報部長は、「メンズ市場の消費拡大とさらなる潜在性を狙い、メンズブランドのオファーも変化している。これに対応すべく、すでに大改装されたレディスのモード館に匹敵するメンズ館をオスマン通りに並べる構想が生まれた」と話す。

 新メンズ館の売り場面積は4000平方メートル増床し7フロア1万1000平方メートル。モード館の改装も手がけた世界的インテリアデザイン事務所、ヤブ・プシェルバーグに改装を依頼、建物中心にアトリウム(吹き抜け)を開くプロジェクトが進められた。

 アトリウムには新メンズ館のシンボルとなる、240トンのメタルとプリズムのように輝く花びらと呼ばれる1万7200ピースを合わせた180パネルからなる高さ30メートルの「ラ・ヴォワル」(帆)が設置された。

 旧ビューティー&メゾン館では分散していたエスカレーターを中央アトリウムに移動することで客の流れの問題も解消。売り上げ維持のために休業せずに、綿密なスケジュールで工事を遂行した。

 プロジェクトの責任者で同店のウォン・メチュルスコ建築エンジニアリングディレクターは、「どの階からもラ・ヴォワルの輝きを通して売り場全体を違った印象で見ることができる。窓からは階を上がるごとに、並木、屋根、オペラ座、エッフェル塔のパノラマの眺め。ショッピングとパリ観光を同時に楽しんでいただける。メンズ館はパリのランドマークになるだろう」と自信を示す。

 オープニングには、「グッチ」「ディオール・オム」「プラダ」「バレンシアガ」「ファセッタズム」をはじめとする多数のブランドによるプランタン独占アイテムとホワイトのコレクションが用意されている。

 【パリ=松井孝予通信員】

 

HyperFocal: 0
プランタン独占「グッチ」のトータルルック


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事