ピッキーがセール来場者にNFTを配布 ファンとの関係作りへ検証

2022/07/08 11:00 更新


合同展示会の様子

 ファッションDtoC(メーカー直販)のプラットフォームを展開するピッキー(東京)は、このほどオフィスで開催したサンプルセールの一般来場者に、オフラインイベントの特典や展示会への先行入場券などに使える限定NFT(非代替性トークン)配布の実証実験を行った。将来はブランドのファンとの密な関係性の構築に役立てる。

 モデルの瀬戸あゆみがプロデュースする「ディア・シスターフッド」、平松可奈子による「シュエット・ラテ」、タレント・モデルの有村藍里の「ローズ・ブルー」など6ブランドを運営している。今回、合同展示会に合わせてオフィスでサンプルセールを実施、来場者にNFTを無料で配った。

 NFTやブロックチェーン技術を活用したビジネスが世界的に注目される中で、「アパレル×NFT事業」の実証実験の位置付け。今回はポリゴンチェーンを用いたが、ユーザーはオンライン上に「メタマスク」などのウォレットを用意しなければならず、ハードルが高かった。今後はウォレットを経由せずに済むようなインターフェイスを考えているという。

 今後も、アパレルブランドの立ち上げ・プロデュースのノウハウとNFT活用によるファンコミュニティー作りを強化する。ブロックチェーン技術によるウェブ3事業参入に先駆け、コミュニケーションアプリ「ディスコード」を活用した新たなコミュニティーをディア・シスターフッドで始めている。



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