パタゴニアが問うアンファッションとは 皆川明さん、栗野宏文さんらと白熱議論も

2024/05/30 15:00 更新会員限定


店舗壁面の一番目立つ場所で訴えたキャンペーン

 パタゴニアが、ファッションと消費のあり方を正面から問いかけている。日本では「アンファッショナブルウィーク」として5月9~22日、パタゴニアの直営全店で「ファッションはわたしたちには関係ない」と訴えるキャンペーンを行った。期間中は、「ミナペルホネン」デザイナーの皆川明さんらを招いた講演会も開催。来場者と白熱した議論を交わした。

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流行は〝時代遅れ〟

 パタゴニアではこれまでも過剰消費に対して警鐘を鳴らす活動をしてきたが、今回はクオリティーやリペアの重要性を絡め、このテーマを改めて取り上げた。23年11月には創業者のイヴォン・シュイナード氏が米紙に寄稿。「物を修理するよりも買い替えたほうが安いという世界に暮らす私たちは、物を大切にする所有者が集まる社会から、消費者の世界に移行してしまった」と指摘した。

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