エイチ・ツー・オーリテイリング(H2О)と大阪府、賛同企業9社で立ち上げた地域共創型サーキュラーエコノミーを目指す「オホホサイクルプロジェクト」。その一環として実施する環境省の「使用済衣類回収システム構築に関するモデル実証事業」が10月9日から始まった。
(吉田勧)
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新たに、賛同自治体として大阪府吹田市、藤井寺市も加わった。実証実験では府内64拠点で12月1日まで衣料品を回収し、廃棄衣料5000キロの削減を目指す。
同プロジェクトは、衣料品の回収を青山商事と、エイチ・ツー・オー商業開発、JR西日本SC開発、阪急阪神百貨店、阪急阪神不動産が、拠点からの衣料回収、選別、リユースなどをファイバーシーディーエム(FCDM)が、CO2(二酸化炭素)排出削減量の算定をEarth hacks(東京)が、回収衣料の再資源化、製造・販売に向けた取り組みを帝人フロンティアが、プロジェクトマネジメントサポートをMILKBOTTLE SHAKERS(大阪)が、事務局としてプロジェクトマネジメントをH2Oが、広報・啓発を大阪府が担当し立ち上げた。来年4月からの本格稼働を目指し、さらに共創パートナーを広げていく方針だ。
事務局としてプロジェクトを推進する西田哲也エイチ・ツー・オーリテイリング経営企画室サステナビリティ推進部長に狙いなどを聞いた。
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――立ち上げの経緯は。