9月の残暑は当たり前だが、10月は難しい――こんな声がアパレルの現場から聞かれる。もはや簡単な月などないが、昨年に大きくこけた10月商戦の戦い方に頭を悩ませる。かつての10月は秋物商戦の「ピーク」だったが、いまや秋商戦の「始まり」。1カ月ほど遅い。〝即着〟需要への対応に加え、冬まで着用できる商品の品揃えに力を入れるところが多い。
(永松浩介)
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「昔は9月の頭にウールのニットが売れていた」と話すのは、「ギャレスト」などを運営するワールドの中島啓太ギャラリー屋号長だ。かつてはアウターとニットが売れれば10月は「勝ち確」だったが今は違う。昨年が特にそうだが、売れたのはシャツやブラウス。〝メーター〟は上がらない。
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