NY市、経済活動再開の第2段階に 店舗が徐々に再開

2020/06/26 06:27 更新


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ノードストロームの入り口に置かれたハンドサニタイザーとマスク

 ニューヨーク市は6月22日から経済活動再開の第2段階に入った。小売店は店内に客を入れられるようになり、レストランは屋外席でのみ飲食が可能に、ヘアサロンは髪に関するサービスのみ提供でき、オフィスワークも人数制限しつつ再開された。しかし、22日に早速開店した店は一部にとどまった。ノードストロームやサックスフィフスアベニューは24日に再開。しかし、24日の時点でもまだ再開していない店が多い。メーシーズなど客がまあまあ入っている店はごく一部で、全般的には閑散としている。アップルストアは、複数のロケーションで店の外に行列ができていた。

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 ノードストロームは店の入り口にハンドサニタイザーとマスクを置き、客が自由に使えるようにしている。客が試着した商品は店内の特設施設に移し、そこで消毒して48時間後に売り場に戻す。ストアカードを持っている客には、特定の番号に携帯電話でテキストを送ると決済につながる「カードフリー決済」を提供している。

 店の入り口にハンドサニタイザーを置いている店は他にもあるが、スタッフが入り口にいて、入ってきた客にまずハンドサニタイザーを使うよう促しているのはバナナリパブリックなど限られた店だ。サックスフィフスアベニューとH&Mは入り口専用と出口専用にドアを分け、客同士が面と向かい合うことを避ける工夫をしている。バーグドルフグッドマン、ソーホーのルイ・ヴィトンなど、予約客のみ入店させている店もある。ユニクロはいまだ、オンラインでオーダーした商品を客に渡すだけにしている。

サクスフィフスアベニューのウインドー

 5番街ではコーチ、ホリスター、ロンシャン、ヴァンズ、ザ・ノース・フェイス、ジースターロウ、MUJIなど、いまだ略奪防止の板や被害を覆う板をつけて閉店したままの店が少なくない。34丁目沿いもギャップ、ヴィクトリアズシークレット、アメリカンイーグルアウトフィッターズ、セフォラ、フットロッカーなどが板を付けたまま閉店している。

 ソーホーでもアレキサンダーワン、キーナザベット、トゥモローランド、マウジー、ルルレモン、プラダ、マイケルコース、ステラマッカートニー、ア・ベイシング・エイプ、シャネル、セリーヌが同様の状況だ。ソーホーでまだ板を張り付けている店は、地元のアーティストが描いた絵がそのままになっているところが多い。ディーゼルは、ウィンドーに絵の描かれた板をそのまま残して営業を再開した。暴動の被害を受けたパドカレとアリス・アンド・オリビアは再開した。バーバリー、エトロ、フェンディ、ディオール、グッチなども再開している。

ソーホーのMUJI

 ニューヨークはリンカーンセンター、カーネギーホール、ブロードウェーのミュージカルが年内のプログラムをキャンセルし、毎年11月初めに行われるニューヨークマラソンも中止になった。メトロポリタン美術館は今のところ8月末再開を目指しているが、分館の一つ、メット・ブロイヤーは再開しないことになった。

 ニューヨークの感染者は安定して減っているが、全米の20以上の州では感染者が増加している。そのため、ニューヨーク州は隣接するニュージャージー州及びコネチカット州と共同で、特に感染者が増えている九つの州から移動する者に対し、14日間の隔離を求める勧告を発表した。対象州はアラバマ、アーカンソー、アリゾナ、フロリダ、ノースキャロライナ、サウスキャロライナ、ワシントン、ユタ、テキサスで、いずれも陽性率が10%を超える。ニューヨーク州は違反者に対し、初回2000ドル、2回目5000ドル、それ以降は1万ドル以上の罰金を科す。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員)


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