西松屋チェーンは、台湾でのチェーン展開を目指す。25年6月に100%出資の現地法人を設立した。26年春に出店する、三井アウトレットパーク台南店を足がかりに、店舗網を拡大する。
これまでの海外販売は、PBの卸販売が中心で、31カ国・地域を開拓している。台湾は出店と卸販売の両軸で広げる。日本と同様の売り場面積、品揃え、店舗オペレーションで、「利益も出る事業にしていきたい」(大村浩一社長)と話す。
上期(25年3~8月)の売上高は前期比3.7%増の969億7300万円。既存店は横ばいだった。客数減が響き、実質賃金のマイナスや物価高の影響を受けたと見る。ベビーカーやチャイルドシートなどの1万~3万円台の育児雑貨の構成比が高まり、客単価は伸びた。EC売上高は51.6%増の24億500万円。8月には、店舗在庫表示機能を導入して利便性を高めた。
通期(26年2月期)の売上高は2000億円、営業利益136億円を予想する。全店ベースで7.5%増、既存店2.4%増を見込む。引き続き出店を加速し、通期で出店70、退店10、純増60を計画する。