ジュエリーの製造・卸・小売りのナガホリ(東京)は17年4月、直営旗艦店「メンゾ・ド・ナディア」を、東京・銀座に開業する商業施設「ギンザ・シックス」に出店する。店舗面積は約60平方㍍。ロンドンブランド「ロビンソンペラム」、ミラノの「スカヴィア」、自社ブランド「ナディア」を中心に、ファッション感度の高いファインジュエリーを編集する。初年度の売り上げ目標は1億5000万円。
ナガホリは素材調達、生産、専門店・百貨店卸、OEM(相手先ブランドによる生産)、直営店運営と、メーカー機能から商社・小売り機能まで持つ世界的にも珍しいジュエリーの総合企業。情報力や客との接点の多さを生かし、「本物の価値と満足の提供」を表現する〝集大成〟の店と位置づける。
ナディアは百貨店外商向けの希少石を使った300万円以上のオリジナルジュエリーブランドだが、メドン・ド・ナディアではギンザ・シックスの対象客を想定した100万円からの新ラインを販売する。新ラインは日本人の感性と日本の本物の技術を融合したジュエリーを企画する。
メイド・イン・ロンドンのファインジュエリー、ロビンソンペラムは有力セレクトショップでも販売している注目ブランド。英ロイヤルウェディングでキャサリン妃の耳元を飾ったピアスのブランドとして知られ、セレブリティーに愛用者が多い。
中心価格は30万~80万円。ギンザ・シックスでは矢印をデザインモチーフにした同店限定商品として、ネックレス4種(40万~60万円台)、ピアス1種(13万5000円)も販売する。ショーの開催やSNS(交流サイト)の活用も検討し、消費者との接点拡大も目指す。