商品の追加発注ついて考えてみよう2(佐藤正臣)

2017/07/14 11:00 更新


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佐藤せんせの算数で極めるMDへの⑱

 大手セレクトショップでMD(マーチャンダイザー)を務めていたマサ佐藤。バリバリと仕事をしていたマサだがその実、30代後半になるまで数値管理にはまったく疎(うと)く、本格的に始めたのは大手チェーン店に契約社員として入社した38歳になってからという。

 そこで鍛えられてフリーランスになったマサは、夜ごと、ホームである三軒茶屋界わいで、悩めるバイヤーやMDに講義を行っている。自称・三茶大学の先生であるマサ佐藤の20余回にわたる講義を覗いてみた。


☆    ☆    ☆


ではDさん。商品の追加発注の数量を決める際に意識しなければならないことを、読者の皆さんのために伝えてもらえますか?


追加発注の数量を決める際に意識することは、以下の3点です。

①その商品をいつまで販売するのか?ということ(販売終了日は?)

②リードタイム(以下LT)→追加商品を発注してから、商品が店頭に入荷するまでの期間

③精度の高い売上数量予測 


はい。よくできました。ありがとうございます。では、Dさんなぜこの3点が大事なのかがわかりますか?


へい。①は、販売終了日の設定がないと、数量決定の際にどこまでの期間売っていいのかわからず、数量決めが「感覚」や「勘」に頼りがちになってしまう。


その通りです。素晴らしい。まずゴールの目標がないとどうしようもないですね。ではその他は?


②は次回の入荷日が理解出来ていないことには、次回入荷日から販売終了日までの正確な日数がわからず、数量を外してしまう可能性が高い。また、LTが長い場合は追加しても数量が少なすぎたり、販売終了日を過ぎたりして追加発注する意味そのものがなくなってしまう可能性がある。


ブラボー!!


③はこのことの精度が低いと、数量が全然足りなかったり、多く在庫を残してしまう可能性がある。以上です(`・ω・´)ゞ


はい。よくできました。ありがとうございます。その通りですね。では今回は主に③の「精度の高い売上予測ってどうするの?」っていうことを主に考えていきます。


ひゃっほー、私の仕事に直結するので楽しみです。


ここで話変わりますが、Dさん「売り消し」って聞いたことあります?


なんですか???それ???


私がこの業界に入ったころは、POSシステムが発達してなくて、データ分析はある意味ほとんど手作業だったんですよ(/ω\)


シンジラレナイ(?_?)


今ではシンジラレナイ話ですが、「売り消し」というのは、私の場合だと毎週、ある商品が売れた枚数をSKU別に手書きで記載して「どの商品が売れているか?」を把握するみたいな作業のことです(笑)。


そんなことやってたんですね~時代を感じさせますー。


まあそうですね(笑)。ただ③で大事なのは、未来の「売り消し」の精度を高めるということなんですよ。


なるほど。では、未来の「売り消し」の精度を高めるには、どんな材料が必要なんですか?


良い質問ですね~。ではポイントを簡単に説明しますと..

① データは既存店過去売上を使う

② アイテム・品種等の過去売上推移を活用する

③ 他にも注意すべき点はあるのですが、ややこしくなるので今回はこの2点です。


要はショップ・ブランドにとっての過去データは宝だということです。


肝に銘じます(`・ω・´)ゞ


簡単に言うと、既存店とは?過去3年のデータを活用する場合。3年前のデータは、3年間通して営業した店のデータのみ使う(2年半営業の店のデータは使用しない)。2年前のデータは2年間通して営業した店のデータのみ使う(1年半営業の店のデータは使用しない)。1年前のデータはは一年間通して営業した店のデータのみを使う。ということです。でないと、売上の推移が正しくなりません。
※既存店データでないと、新店オープンの月から売上が上がってしまうから。売上推移は正しいものでなくなる


なるほどー。私も追加発注する際、過去データ使用してましたが、既存店を意識したことがありませんでした。


②に関しては、例えばブラウスというアイテム・品種の週での売上推移をデータとして活用すること(品種別等。52週分の売上推移を調べておくことがオススメです)。その際にさらに、長袖・半袖等データを更に絞り込めれば、精度は格段に高まります。当然、その際に使用するデータは既存店のものでなければなりません。


へえ。ただうちの会社はブラウス等品種のデータくらいしかとれないかもです...。


そうですね~。それでも精度はかなり高いものにはなりますよ。ただ、社として商品の品番を決定する際、半袖・長袖等がわかる数字を商品品番に組み込めば、たとえ精度の高いPOSシステムなくても、Excelで、細かいデータが拾えます。だからこそ、何気に普段使用している商品品番にも注意を払い、使い方を考えなければなりませんね。


すぐ、自分の会社にもそのことを実践するよう働きかけます(`・ω・´)ゞ


ではいよいよ本題。実践に入ります。


へえ。待ってました!


追加発注数量の問題を出すのですが、文字数の都合上次回になります(笑)。


ガクッ・・・_| ̄|○・・・


では次回もお楽しみに!!



さとう・まさふみ 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ち上げをMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp

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