アディダスジャパンは、バロックジャパンリミテッドのレディスブランド「マウジー」と共同で、スポーツコレクションを開発した。アディダスとマウジーの両直営店、両社のECサイトで10日から販売している。20年に向けて拡大が見込まれるレディススポーツ市場、いわゆるアスレジャー市場にアプローチする。
スポーツブランドならではの機能素材を用い、デザインやパターンはマウジーが担当、製造はアディダスが行う。アディダスのロゴが浮き出たスウェットトップ(7990円)やワイドパンツ(7990円)などのほか、ジムやヨガの行き帰りにも適したジャージーのドレス(7490円)やラップスカート(6990円)も企画した。
アディダスは20年に向けてレディス事業を強化しており、マウジーとの協業もその一環だ。両社は単発的な協業はこれまでも行ってきたが、今回は中長期的な取り組みという。アディダスは、「アディダスオリジナルス」で「アレキサンダー・ワン」「ハイク」などと協業しているが、マウジーとはより機能性を重視するパフォーマンスラインで協業した。
マウジー以外では「ステラ・マッカートニー」「カラー」がパフォーマンスラインで協業している。「ステラ・マッカートニーとの協業ラインより、若い層の取り込みを狙う。アスレジャーというコンセプトにはマウジーが適していると考えた」とトーマス・セイラーアディダスジャパン副社長。
マウジーはアディダスと組むことで、注目はされつつもまだ爆発的な消費にはつながっていないアスレジャー市場への足がかりをつかむ。「女性の美の基準として、スポーツの重要度は増している。本格的なスポーツラインを共同開発することで、他ブランドとの差別化につなげる」と村井博之バロックジャパンリミテッド社長。