群馬県太田市の地域ブランド「オオタニット」 産地の工場が連携し生産担う

2024/05/01 13:00 更新有料会員限定


 地域ブランド「オオタニット」は歴史あるニット産地、群馬県太田市の服作りを伝えていきたいとの思いから20年に生まれた。元々、地元でセレクトショップを運営していたマウンテンディアーの山鹿雅明代表が協力し、地元に残るニッター数社と組み、無縫製編機「ホールガーメント」を主力にした工場を中心にニットアイテムを生産・販売している。同ブランドを発信することで、「産地企業のOEM(相手先ブランドによる生産)先の開拓にもつなげたい」と強調する。

認知度向上目指す

 群馬県南部の太田市周辺は、横編みに強いニット産地だった。レディスのトップを主とする製品を生産。第2次世界大戦を契機に、戦時中に航空機製造業が集積したなか、東京からニッターが疎開してきてニット産業が興った。戦後に航空機製造工場が解体され、その技術者が手紡機を使い、ニット生産を始めるようになったといわれる。1952年には太田ニット工業協同組合には141社が加盟しており、80年代に出荷高のピークを迎えた。最盛期にはニッターが200社以上あったというが、時代とともに自動車など他産業が主役となり、今では同組合加盟の工場は10社を切ってしまった。「オオタニット」に参加する工場は、アイ・プランニング、旭ニット工業、イノウエ、内山メリヤス、テラウチ、トネニット、ニットイシカワ。

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