大本染工(京都市) 「あそこに行けば何かあると思ってもらえる会社に」 非アパレルも新規開拓

2023/08/23 12:00 更新有料会員限定


インクジェットプリンターは現在10台

 「あそこに行けば何かあると思ってもらえる会社になりたい」と語るのは大本染工(京都市)だ。古くは京都と大阪を結ぶ水運の要衝として栄え、日本三大酒どころとして知られる伏見に工場がある。水資源が豊かな土地で1935年に産声を上げた。手捺染が主体だったが、この20年ほどは積極的に設備投資し、顧客ニーズへのきめ細かな対応で信用を築く。最近ではアパレルの枠を超えた新規開拓もし、人材の採用・育成にも意欲的だ。

一番の売りは多彩な設備

 「入社した25年ほど前は手捺染を中心に、オートスクリーン捺染機1台、ロータリースクリーン機1台だった」と濱野公達社長は話す。職人技術は大事だと認識しつつも、職人の高齢化は進む一方。納期や品質を守るためにも新たなインクジェットプリンターを次々に導入し、今では会社の一番の売りがこれらの多彩な設備となった。

 設備投資は2、3年に一度する。直近では、UV(紫外線)硬化インクジェットプリンター2台、エプソンのインクジェットプリンター「モナリザML-8000」の分散染料と反応染料タイプを1台ずつ入れた。目的の一つは、インクジェットプリンターを最新型にして品質と生産能力を向上させることだ。

台湾製の蒸し器も装備する

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ものづくり最前線ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事