三越伊勢丹HD、新社長に杉江氏

2017/03/07 15:38 更新


 三越伊勢丹ホールディングスは、4月1日付で杉江俊彦取締役専務執行役員が社長に昇格する人事を決めた。大西洋社長は3月末で退任。6月下旬の定時株主総会では大西氏とともに石塚邦雄会長が取締役を退く。大西氏の突然の社長辞任で、緊急に取締役会が7日開かれた。

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 杉江氏は1983年伊勢丹に入社。伊勢丹新宿本店の07年3月の婦人雑貨リモデルでは婦人服飾雑貨販売担当長として改装の青写真を描き、統一環境の下でアイテムごとにハイエンド、高感度、用途別のゾーンに分類。顧客の見やすく、買いやすい環境を実現した。
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 07年6月の食品フロアのリモデルを食品営業部長として陣頭指揮し、その後の進化を支えた。従来の「デパ地下」から顧客の関心度別の切り口で再編集し、体験コーナーなどを新設した。12年から経営戦略本部担当役員としてグループ戦略の企画、立案の中心を担っていた。

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 杉江氏の社内評は「体育会系が多い伊勢丹出身者の中で、その空気感がない。常に冷静で穏やかだが、新人時代から切れ者として知られていた」という。

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大西氏は百貨店改革の道半ばでその座を去ることになった。

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新体制では様々な軋轢(あつれき)があっても、三越伊勢丹の営業、販売改革を後戻りさせないことが課題だ。

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杉江 俊彦氏(すぎえ・としひこ)

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83年伊勢丹に入り、12年取締役常務執行役員経営戦略本部長、16年から取締役専務執行役員経営戦略本部長、三越伊勢丹取締役専務執行役員経営戦略本部長。56歳。



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