《めてみみ》働く人の気持ち

2019/01/10 06:24 更新


 時流の変化を感じる正月だった。近所のスーパーが例年は開けている元日を休み、三が日を休む店も増えた。当たり前だった「正月でも店は営業する」状況が変化している。

 ラーメンチェーンの「幸楽苑」はフードコートを除く全店で大晦日(おおみそか)の午後3時以降と元日を休業した。「2億円事件」と題した新聞広告を打ち、「1月1日の売り上げ2億円を失っても〝働く人の気持ち〟を守る。サービス業で働くことは、みんなが休む日に働くことではない」との姿勢を示した。

 日本SC協会がまとめた「SCの休館日数」調査によれば、18年度は回答したSCの32.2%が「0日」、つまり年中無休だった。次に「1日」が24.4%、「2日」が15.9%と続く。ちなみに「4日以上」休む施設は14.8%に過ぎない。それでも休館日数「ゼロ」の施設の割合は14年度は37%だっただけに、この5年で着実に減っている。

 ある企業の経営トップは以前「元日は営業すべき」と話していた。「1年で最も売れる日の一つである元日になぜ休む。別の日にきちんと休めば良い」との主張だ。

 元日に出勤した専門店の店長に聞くと、「家を出る時、子供にお父さん行かないでと言われた」と悲しそうに答えた。元日営業に限らず、企業によって姿勢や考え方は違っていていい。横並びの時代ではないのだから。


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