算数で極める達人MDへの道《第2講》⑩(佐藤正臣)

2020/04/20 06:00 更新


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MD予算設計の順番の話②


前回からMD予算設計の順番の話になりました。今回のこの講義では、Dさんの携わる事業をモデルケースに考えようということになりました。


へい(''◇'')ゞよろしくお願いしますm(__)m


では、Dさんの携わる事業の特徴を、もう一度、以下復唱しますと...


・10店舗展開のセレクトショップ。自社商品60%。他社商品40%の売上構成
・自社と他社の値入率(仕入原価率)には、かなりの差がある
・レディースのショップでカテゴリー(品種)別の売上予算は、かなり変動する
・衣料品以外に服飾雑貨も展開(Dさんは、過去服飾雑貨のバイヤー)
・店頭鮮度を重視しているせいか、店頭がよく商品で溢れかえる
・商品によっては、年間置いてある定番商品もあります


とのことでした。


へい(''◇'')ゞその通りです。


で、今回の講義では「どこまで、きちんと予算設計をしようか?」ということを前回決めました。


・カテゴリー別・仕入形態別(メーカー別)の値入率の設定
・仕入形態別の売上・粗利・仕入・在庫予算
・(月別)カテゴリー別の売上・粗利・仕入・在庫予算


以上になります。


で、せんせ。そして、どのような順序で、MDの予算設計をすれば、良いのでしょうか?


Dさん。そんなにせかさないでくださいよ(;^_^A まずは、過去の連載でもお話したように、事業全体の売上・粗利益の予算は決まっている筈ですよね。


へい。決まっています(''◇'')ゞ弊社の場合は、以前にもお話したように店舗の月別売上予算も決まっています。


そうでしたね...では、今回はDさんの携わる事業に合わせ、


・10店舗展開のセレクトショップ。売上予算は20億円。
・売上予算は月別にまで決まっている。
・粗利率の年間予算は50%(粗利益高予算10億円)。
・上記の粗利益高で損益が黒字になる!


ということにしましょう。


へーい(なんか、せんせが面倒くさいのか、計算しやすそうな数字にしやがったな( ̄― ̄)ニヤリ)


ちなみに、Dさんのところの事業部の値入率の設定は、何%くらいにしていますか?


(@ ̄□ ̄@;)!! せんせ。厳密によくわかりません_| ̄|○ 自社商品が値入率70%。他社商品が値入率50%程度だと、認識はしてます(;^_^A


ですか...ということは、Dさんのところのセレクトショップの売上構成は、自社商品60%。他社商品40%だそうですから、以下の計算式で、事業部全体の値入率がわかります。


事業部全体の値入率=(自社商品の売上構成×自社商品の値入率)+(他社商品の売上構成×他社商品の値入率)


この式に、数字をあてはめますと...


(60%×70%)+(50%×40%)=62%


となり、Dさんのところの事業部全体の値入率は62%だと言うことが導かれます。


せんせ。すごい(◎_◎;) くだらない昭和ギャグばっかりの人ではないんですね!


(;'∀') あっ、ありがとうございます。

気を取り直して以下。今回の講義で使用する、事業モデルの予算設定を以下簡単に纏めると...


・(年間)売上20億円
・(年間)粗利率50%、粗利益高10億円
・値入率の設定62%(仕入原価率38%)


となります。


へい。了解ですっ(''◇'')ゞ


Dさん。予算の順番の話に入る前に、上記3つのことがわかれば、事業部全体の仕入予算。そして、どのくらいセールができるか?、要は、「セールを見越して、どのくらい多めに商品仕入を行うか?」ということもわかりますね。


へい。せんせ。これは、以前に習った復習問題ですね! 仕入の基本は、”売れる分だけ仕入れること!”という原則で則(のっと)ると。上記事業部の売上原価は10億円。よって仕入原価予算は10億円です。


10億円(仕入原価予算)÷38%(仕入原価率)≒26.3億円(仕入元売価予算)
約6.3億円分。売価変更が可能だということです。


ということは、


6.3億(売価変更分)÷26.3億円(元売価仕入金額)≒24%(OFF率)


年間で約24%くらいのセールができる分を余計仕入れる!という事業部のコンセプトになります。


ブラボー!!!その通りです。よく覚えていましたね! このことが、今回の事業モデルの基本予算設計になります。


(うわ、キモ)ありがとうございます。m(__)m


では、いよいよ次回から、この予算をベースにMD予算設計の話を深めていきましょう!


では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~


佐藤正臣

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp

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