算数で極める達人MDへの道《第2講》④(佐藤正臣)

2019/09/18 05:55 更新


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MD予算の数字はどこから出てくるの?①


前回までの話は、マーチャンダイジング(以下MD)の予算設計の目的の話でした。

■マサ佐藤氏の過去のブログはこちら

へい。あ、せんせ、告知はいいんですか。あれの。


お、気が利きますね。もう8期生にまでになりますが、MD連続セミナーを来月からやりますのでご興味のある方はこちらからどーぞ。


もとい。予算設計の目的とは、”(期・シーズンの)自分たちのショップの”意志”と”仮説”を数字で表現すること!”。このことだと教わりました。


はい。その通りです。で、MDにおける予算設計をすることによって、アラートを鳴らす仕組みを作る。そのことが、指針となり、問題が起こった場合の気づきのスピード、問題の改善のスピードを早めることに繋がるのです。とお話させて頂きました。で、今回は、MDの予算の基となる数字は、どこから持ってくる?ということを考えていきましょう。というお話です。


へい。で せんせ。どこから持ってくるのが正しいの?


Σ( ̄□ ̄|||)単刀直入ですね(笑)。では、逆質問です。Dさんのところは、10店舗のセレクトショップと聞いてますが、MDにおける


予算はどこから持ってきているのですか?


(*_*)そうきます? そうですねぇ~。私のところの会社は、社長から直接予算が降りてきます...。


なるほど で それは、どんな形で降りてきますか?


どんな形(*_*)。。。社長から、各店舗の月別売上予算が降りてきて、その塊をMDの予算としている感じですかね...。ただ、弊社は不思議と売上予算しかなかったので、私がMDになった際に、粗利益の予算を私が独断と偏見で付け加えました。


Dさん。それはエライ!


ありがとうございますm(__)m せんせの講義で散々、粗利益・粗利益!と言われたもので(笑)。


ですね(笑) 粗利益に関することは、次回以降に話すとして 店舗の売上予算から、MDの予算が上から降りてくる、というのは正解です。また、店舗の売上予算とMDの売上予算は必ず一致していなくては、いけません。


そこは弊社も一致しているのですが...せんせ、わたし、実は悩みがありまして...。


ほう。( 一一)悩みとは何ですか?


社長の出してくる売上予算はなんだか無謀というか...売上予算はいつも、昨年対比で120%くらいで出てくるんです...一部の店以外は、ほとんど売上予算を達成出来たことはないんです_| ̄|○


なるほどそれは、業界あるあるですね(笑)。まあ、そのことが別に悪いこととは一概には言えませんが、おそらくDさんのところの社長は、経営的に目指すところの目標と、現実的に目指すべきところの予算が、おそらくごちゃ混ぜになってるのでしょうね。


といいますと?


はい。経営者は、会社として目指すべき目標、要は成長戦略や経営計画で出す数字は、わざと大袈裟に出すものなのです。


なるほど。


低すぎるハードルの目標では、社員の意識が高まりませんし、その高い目標から逆算して、経営計画を具体的に練る!ということも経営者として大事なことなのです。


確かに。そうですね。。。


但し、MDの予算設計は1年単位でのことになります。となると、高すぎる売上目標は、リスクも多くなる!ということです。


どのようなリスクが高まるのですか?


以前、Dさんに講義した際の、商品の仕入の基本を覚えていますか?


へい。”売れる分だけ仕入れる!”ということと教わりました。


その通りです。エライ! 売れる分だけ仕入れるということは、売上目標・予算が、現実的に見て高すぎる場合は、仕入過多を引き起こす可能性が高い!ということになります。とくに、シーズンの初回投入分の仕入金額がオーバーする可能性が高くなります。


なるほど~確かにその通りです。


ですから。事業部の売上予算等の設定は以下のことを注意して、予算作成をおこなってください。


■昨年ベースだけではない過去データを分析すること

■外的要因。内的要因にも配慮すること

■達成不可能な高すぎる目標にしないこと

■トップダウン(会社側)とボトムアップ(現場側)で納得いくまで話し合うこと

■組織全体で努力すれば、超えられる目標にすること

■損益計算書(P/L)で黒字になるように設定すること


その他。組織それぞれによって相対的に大事なことはあるでしょうが、こんなところでしょうか。


へい。そのことを肝に銘じておきます。ところで、せんせ。損益計算書って何ですか?教えてもらった気がするのですが...。


Dさん。それ、知らなかったΣ( ̄□ ̄|||) 実は、Dさんが先ほど言っていた粗利益のことにも関わってくることです。


そうなんですね


次回は、損益計算書のことを交えながら、MDの予算のことを考えていきましょう。


へい。では、皆さん次回もお楽しみに(@^^)/~~~



95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp

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