3月28日に正式に代表取締役社長に就任した。トップの座に就いて2カ月、取引先や国内外のグループ会社、本社社員との面談など、社長の椅子を温める暇もない。中興の祖ともいえる前社長の多田和洋代表取締役会長による経営の後だけに、まずは自身の信頼を勝ち得るのが大切と考える。多田会長が10年間で築いた収益基盤を礎にさらに発展させるのが基本路線だが、過半が海外事業の売り上げの同社にとって、貿易や地政学リスクの偏在で経営のかじ取りは簡単ではない。大学の部活で培い、大切だと信じるコミュニケーション術で難局を乗り切る。
【関連記事】ルックホールディングス 24年度優秀販売員を表彰
すべてはコミュニケーションから
――社長の打診があった時の率直な受け止めは。
正直、ひっくり返りました(笑)。入社年は私の方が1年前ですが、前社長とはブティック事業部時代に6年半ほど一緒に働いた間柄でしたし、役員になってからも会社の将来についてもよく話をしていて、「次の幹部を育成するのが我々の仕事」という話をしていましたからびっくりしました。昨年暮れの話です。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!
単体プランなら当月購読料無料でWでお得!