《革の源に下りてみる㊥》ゼラチンは革の友達 暮らしや健康に有用なもの(靴ジャーナリスト・大谷知子)

2024/02/27 14:00 更新有料会員限定


右から「和膠三千本・飛鳥」、板ゼラチン(ジェリフ)、粉ゼラチン、食用コラーゲン(いずれも旭陽化学工業)

 革の源は、肉を食すという習慣、突き詰めれば、食肉という文化だ。そして源では、革の他にも、もたらされるものがある。例えば、骨。また、皮を革にする際、革としての使用に向かない箇所も出る。これらから生み出されるものがある。それらは、なじみ深く、かつ私たちの暮らしや健康に非常に有用な製品だ。

【関連記事】《革の源に下りてみる㊤》革は最古のリサイクル製品 消費の裏側を見つめて(靴ジャーナリスト・大谷知子)

 何が生み出されるか。それは、ゼラチン、コラーゲン、それにニカワ(膠)だ。これらは、科学や化学の分野に属す。靴が専門の筆者は門外漢。日本ゼラチン・コラーゲン工業組合に取材した。

いにしえからの接着剤

 なじみ深いどころか、若い世代は初めて聞くであろう、ニカワから始める。

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