次は脱肉食?! ヴィーガン食が大トレンドのドイツ(吉田恵子)

2015/06/03 14:11 更新


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ドイツでは都市部を中心に、ヴィーガン食が大トレンドだ。

例えば、フランクフルトの筆者の家の周辺半径5km内だけでも、過去数年でヴィーガン・カフェまたはレストランが、5〜6軒オープンしている。どの店の食事も、多様で美味しく、センスもよい。ちゃんとお腹も一杯になる。

 

 

ドイツ料理といえば、ソーセージをはじめとし肉食のイメージが強い。実際にドイツ人の多くは実によくお肉をよく食べる。お皿に盛られるお肉の量も日本の倍はあるが、ペロリと食べてしまう。

一方でその反動だろうか、肉は一切食べないという人も元々少なくはなかった。彼らが困らぬよう、普通のレストランにもベジンタリアンメニューは用意されていた(いる)。

ただ、一昔前のベジタリアンはどちらかというと、原理的な環境派またはエコというイメージがあった。社会的および絶対数においてマイノリティーであったことから声高に自己主張しないといけなかったわけで、そのせいか、ちょっと変わった人、と見られがちだった。

レストランも、ポリティカル・コレクトネスのために申し訳程度に肉抜き食を作っている感じで、野菜グランタンか、チーズ入りのサラダくらいしかメニューの選択肢もなかった 。ヴィーガン食などはもっての他だった。

 


動物由来の食品を拒否するヴィーガンは、乳製品や卵は食べるべジタリアンより過激な草食派でありエコである。

それなのにヴィーガンは一昔前とは打って変わり、進歩派としてポジティブに受けとめられている。(潜在的)ヴィーガンをターゲットにしたファッショナブルなライフスタイル誌なども次々に発刊されている。

 

 


健康志向や環境・倫理意識の高まりとともに、肉食、ひいては従来型の肉・乳製品のサプライチェーンに基づく消費生活からの脱却を、大多数が真剣に考えるようになっていることが、ヴィーガン人気に繋がっていることは確か。また、動物愛護の精神が強いドイツでは、動物の大量過密飼育への反発から肉を食べない人も多い。

実際、ソーセージや牛乳の売上げは減少している。その一方豆乳ヨーグルトは43%、植物性の肉の代替食品は13%伸びた(フランクフルター・アルゲマイネ紙オンライン版www.faz.net)。そんな中先日、マス向けのソーセージ・メーカーまでがヴィーガン・ソーセージを発売し、世間を驚かせる、という出来事もあった。

 



完全なヴィーガンはまだ少ないものの、 出来る限りヴィーガンで、という穏健派は確実に増えている。ヴィーガンは、一過性のブームを超え、新しい(食)生活スタイルとして定着する勢いだ。ドイツでは菜食主義者がマイノリティーであった時代は終わろうとしている。




フランクフルト在住。身長152cm。大きなドイツ人の中にいると小人のように見えるらしい。小回りだけは利くジャーナリスト兼通訳。ファッションからヘルスケアまでをカバーする。

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