電動ファン付き作業服の自社ブランド「空調服」を企画・販売する空調服(東京)が一般消費者に向けた認知拡大を強めている。今年6月以降、首都圏を中心に環境イベントや野外フェスなどへの出展を積極化し、来場者が実際に試着して効果を体験できる場を増やしている。現在、主戦場の建設・物流業界では熱中症対策として導入する企業や個人購買が徐々に増えているものの、一般市場での認知はまだまだ。今後は一般消費者への認知を広げた上で、スポーツ分野や一般家庭への拡大につなげていく考えだ。
電動ファン付き作業服は、アウターの腰部両側に付けた電動の小型ファンで服の内側に外気を取り込み、汗の蒸発に伴う気化熱を利用して体を冷やす仕組み。
今年6、7月に出展したのは環境や猛暑対策がテーマの展示会や園芸展、野外ロックフェス、スポーツ展など熱中症対策が求められるイベントなど8件。そのうち6月下旬に期間限定で渋谷ロフトの間坂ステージに出展した「空調服ポップアップショップ」には累計で約900人が訪れた。来訪者にはインバウンド(訪日外国人)客も多く、通常タイプの空調服だけでなく防蜂用空調服や「空調ベッド風眠」、座布団「どこでも座・クール」など電動ファン付きの他の商品への反応も良好だった。
今後は9月に「国際物流総合展」、10月に「関西ものづくりワールド」と「緑十字展」、11月に「ハイウェイテクノフェア」への出展を予定している。
一般消費者への認知拡大に合わせて、一般向けに売れる商品の開発も必要だ。市ヶ谷透社長は「これまでは作業服メインの服作りだった」として、デザイナーなど社内の人材の充実や外部との協業なども視野に入れた商品企画の向上に着手。今秋にも新商品を打ち出す予定だ。同社長は「まだ空調服を着ることをためらう人が多い。オフィスなどでも夏には着るのが当たり前になって欲しい」と今後の市場拡大に期待する。
今期は4~6月累計の売上高が前年同期比50%増。連日の猛暑を受けて7、8月も引き続き好調に推移した。
