京王百貨店は自社グループで企画・製造する婦人服ブランド「ミ・デゥー」の出店を加速している。今春に1店、今秋に3店を新規開設し、地方百貨店への卸売り事業を拡大する。京王百貨店新宿店、聖蹟桜ヶ丘店を含め、販売拠点は9月中旬に10店となる。
大手アパレルメーカーをはじめとしたNBの統廃合、縮小や中間層を対象としたミセスゾーンの売り上げが落ち込んでいることを背景に、地方百貨店からの出店要請が相次いでいる。
企画・生産量を絞り込む百貨店NBがほとんどの中、ミ・デゥーは半期で400型、年間で800型を企画し、週単位で約20型の新規・追加商品を投入する。色、デザインなどのバリエーションを豊富に揃える商品力、機動力に強みがあり、8割を超える消化率の高さが地方百貨店から評価された。
ただ、出店は「優秀な販売員の確保が第一。要員が揃わないエリアには出さない」(同社)と年間4~5の出店ペースを維持する考え。